外部環境の変化でチャンスはやってくる
キャリアアップを目指すためには、まず自ら行動に移すことが必要です。何もしなければ現状は変わりません。何かアクションを起こして初めて、少しずつ状況が変わってきます。
もちろん、外部環境で状況が変わることがあります。例えば、良いポジションに就いていた人が退職し、ポジションに空きが出た場合などです。でもそこで人選されるには、やはり自ら何かアクションを起こしておく必要があります。
まさに、私もポジションに空きが出てのし上がってきたタイプです。
すごく仕事ができて絶対に転職しない人だと思っていても、実はそういう人こそ転職しやすいのです。仕事ができるということは、他の会社でも仕事ができる可能性はあります。ほかの会社で今より良い条件の職場はたくさんあります。仕事ができる人ほど、スキルアップを目指し転職していくのです。
では、具体的にどのような行動に移せばよいかを説明します。
上司の得意なことをできるようにする
カスタマーセンターを例にあげてみましょう。カスタマーセンターで電話サポートをしている人であれば、リーダーはシフト割を作ったり、面倒見が良かったり、コミュニケーションを取ることが上手だったりするのではないでしょうか?その中でも1つでも得意なことを見つけて実践するようにします。
一番分かりやすいのは、新メンバーが入ったときに教育係になることです。積極的にアピールして、教育係になるところまでこぎつけます。これはカスタマーセンター以外でもとても実践しやすいことです。面倒見が良く、仕事を教えてくれる人、という意識付けができると、次からも任されやすくなります。また、仕事を教えるうえで困ったことがあれば、それを素直にリーダーへ相談します。そうすると教育に関して真剣に考えていると思われるようになります。
このように、チャンスがあればつかむ、行き詰ったら相談する、ということを繰り返していけば、次第にキャリアアップの道が開かれていきます。そのリーダーが退職や昇進、部署移動などでいなくなったとき、次のリーダーに選ばれるチャンスが生まれるのです。
上司の不得意なことをできるようにする
また逆に、上司が不得意としていることは何でしょうか?例えばシフト割を作ったものの間違えて後から修正していることはないでしょうか。その場合、自分が作ってみたいと挙手をしてみます。
うまくいけば、次からシフト割の作成を任されるようになります。上司があなたに頼ってくるようになると、配置換えなどのときには良いポジションになる可能性が高くなります。シフト割は重要なことなので、上司ができないことができるという強みができ、次の配置転換のときに上司のポジションに就くことができるかもしれません。
カスタマーセンターで働く人を例として説明しましたが、あなたが出世したときに次に就くポジションはどんな仕事で、どのようなスキルが必要なのかを考えて行動するようにします。
まずは上司の仕事に目を向けることから始め、上司の強みと弱みを把握しましょう。どちらかができるようになると、リーダーになるチャンスが到来するかもしれませんよ。