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副業するか転職するかを考える
この記事を読む方は、恐らく今の年収が安く不満を持っている方、もう少し収入が欲しいと思っている方でしょう。20代であれば、どんどん転職にチャレンジすべきです。
今の年収はどのくらいありますか?最低でもどれくらい年収を上げたいでしょうか?まずは目標年収を書き出してみてください。もし、月1万円(年収12万円)ほどのアップを目標にするなら、次の昇給ではその願いが叶うかもしれません。でもそれで満足でしょうか?一般的に、企業の昇給は頻繁に行われるものではありません。あなたが出世コースを歩んでいなければ、月5万円(年収60万円)アップするのに数年はかかってしまうでしょう。あなたの会社の昇給タイミングは知っていますか?半年でしょうか?1年でしょうか?
いまの職場にいても、簡単には収入が上がらないことが分かったら、年収を増やす方法は必然的に
- 副業する
- 転職する
の二択になると思います。
副業を選ばないほうが良い理由
今の仕事を続けながら副業することを選んだ場合、年収は増えますが労働時間も増えてしまいます。
どうしても副業をしたい場合は、今の勤務先の給料を時間給で計算し、副業の時給がそれ以上になる仕事を選ぶべきです。なぜなら、副業のほうが時給が安ければ、本業で残業をして残業代をもらうほうがお得だからです。
では、もし仮に同等の時給で副業をした場合はどうでしょうか。
今の仕事が年収300万円、月20日勤務、1日8時間労働であれば、時給1,562円です。
時給計算サイトがありますので、計算してみてください。
そして副業を1日2時間、月20日、時給1,562円でする場合、
2時間×1,562円×20日=62,480円/月(749,760円/年)
と、そこそこの収入が得られますが、月40時間、年間480時間の労働時間が発生します。
1日8時間労働で換算すると60日。月20日勤務だと3か月です。
3か月分の労働時間を増やして収入を増やすよりも、労働時間は増やさず転職して年収を上げるほうが良いと思いませんか?
転職をオススメする理由
転職の「経験」が「強み」になる
転職のメリットは、年収を上げるだけではありません。今よりも楽しめる仕事ができるチャンスもあれば、とても尊敬できる人に出会えるチャンスもあり、これまで知らなかったことを学べるチャンスだってあります。
さて、ここで問題です。
あなたは仕事中にちょっと手が空いたら、何をしますか?同僚の仕事を手伝いますか?溜めておいた仕事を片付けますか?それともネットサーフィンでしょうか?
実は私の会社は、手が空いたら休憩してOKなんです。もし終業時間まで何もすることがなければ、帰宅してもOK。
ビックリしますよね。でも、私の会社ではこれが常識。会社には、会社のルールがあり、その会社での常識になっていることも多いのです。
あなたの会社で常識のルールは、転職して別の会社に行ったら、もしかすると非常識かもしれません。常識だと思い込んで疑問にも思っていなかったことが、転職すると見えてきます。つまり、新たに学ぶことはいくらでもあるということです。これは「経験」となり、転職を繰り返すと「強み」となります。次第に、「そういうパターンあるよね」「そういう人いるよね」と思うようになれば、対応方法も分かるようになってきます。そしてどこの会社に行っても通用する人間になることができます。
ずっと同じ会社にいるとパターンも尽きてしまいますし、出会う人も限られてしまいます。転職しながら経験を積み、強みに変えることができる。これが転職をオススメする理由です。
転職して年収を上げるには
ただ転職をするだけでは、年収は上がりません。転職先で、「自分はこれができる!」といえる何かが必要です。企業側に「この人、採用したい!」と思わせなければいけません。これを市場価値を高めると言います。これまで何となく仕事をしてきてアピールすることがない人も安心してください。私は、ただ言われた仕事だけをして、定時で帰宅する日々を送っていましたが、転職に成功しています。
20代のうちはまだスキルも低く、アピールできることがない人のほうが多いです。企業が20代を採用する場合、成長する可能性が見込まれるポテンシャル重視のことが多いです。
具体的には
- 新しい仕事を素直に覚えてもらえそうか
- 明るく前向きに仕事ができそうか
- 自分で考えて行動できそうか
といったことを求められます。
もし、いずれにも該当しなくても大丈夫。これらは採用面接でうまくアピールして第一関門をクリアできれば良いのです。
ポテンシャル重視を簡単に攻略するには
資格を取るための試験勉強をする
ポテンシャル重視の壁を乗り越えるには、何か資格を取ることが一番の近道です。まず何より、「試験を受けるために勉強している」というだけで前向きに仕事に取り組む姿勢がアピールできます。
私は、簿記3級の資格を取得して転職のアピールに使いました。「今よりもスキルアップしたかったので勉強して資格を取りました。経理の仕事だけではなく、どんな部署で仕事をしても数字の知識は必要だと思うので、簿記2級の資格取得も目指して勉強中です」というようなことを言った記憶があります。
どうでしょうか。仕事に対してすごく前向きな印象がしないでしょうか?
試験の結果はあまり関係ないと思っています。もちろん資格を取得できるに越したことはありませんが、目的をもって勉強していることがきちんと伝われば良いのです。ただし勉強には着手してください。面接官が同じ資格を持っていたら、具体的な話になって受け答えできずに勉強していないことがばれてしまうかもしれません。
どんな資格を目指せばよいのか
今の仕事に関係する資格の勉強をするのが一番の近道です。勉強の理解も早いので、試験に受かりやすいでしょう。転職して就きたい仕事が明確に決まっている人は、その仕事に関連する資格でも良いと思います。
もし勉強する資格が分からない、興味ある資格もない、という方は、簿記3級を勉強することをお勧めします。簿記3級はそれほど難しくありませんし、受験料も安く、試験も年3回あるため、気楽に受験しやすいです。また数字の基本的な仕組みが分かっているほうが、これから先役に立ちます。
どうしても数字が苦手の方は、マイクロソフト社のMOSの資格を検討してみてください。仕事でWordやExcelを使っている方なら馴染みやすいですし、新しい転職先でも使うことが多いのではないでしょうか。
ぜひ、ご自身にあった資格を探してみてくださいね。
この記事を読んで実行すること
- 自分の年収と、希望する年収を書き出す
- いまの勤務先の昇給タイミングを調べる
- いまの年収を時給換算してみる[副業したい人向け]
- 資格試験を調べる