「働きやすい会社」を判断する基準とは?

会社の良し悪しを判断する基準の1つに、会社の業績があります。でもそれは、社員が頑張って働いた結果であって、業績が良い=働きやすいということではありません。では何をもって「働きやすい」といえるでしょうか?

働きやすさは、一緒に働く人や、働く環境、仕事内容、待遇に左右されることがほとんどです。入社前に働きやすさを判断するのは至難の業ですので、いまの職場が働きやすい会社なのかを判断してみてください。

1つの基準として離職率が低ければ働きやすいと言えます。嫌な職場に長く居たいという人は少ないでしょう。しかし会社に不満を持って辞める場合、本当の退職理由を言う人はあまりいません。退職者本人から直接聞くか、次のような理由に該当していないかある程度判断して推測する必要があります。

「一緒に働く人」が退職理由・・・パワハラをされる、男女差別をされる、嫌がらせをされる、性格や気が合わない、部下が育たない、尊敬できる人がいない

「働く環境」が退職理由・・・オフィスが僻地にある、昼食を食べるお店がない、昼食を食べるスペースがない、休憩場所がない、社内に喫煙スペースがない、社内が喫煙可で煙たい、古いパソコンしか支給されない

「仕事内容」が退職理由・・・業務量が多すぎる、上から降りてくる仕事しかできない、仕事に決定権がない、いまだにアナログ

「待遇」が退職理由・・・給料が安い、同業種の中でも給与水準が低い、昇給しない、出世しない

私がこれまで退職者に聞いた退職理由だけでもざっとこのような内容の理由がありました。一般的にはもう少し色々な理由があると思います。

例えば私が実際に経験した退職理由は、上司・部下を含めて地頭の良い人が同じ部署にいなかったため、上司が指示を出すあまり成果の期待できないような業務をしばらく続けていたことがありました。そのとき、もっと優秀な人と一緒に働きたいと思って退職を決断したこともあります。

退職者が多い場合、退職理由の把握に努めてみましょう。

そして注意すべき点は優秀な人がどんどん辞めていく場合です。会社を見限ってもっと良い会社に転職する場合もあります。優秀な人が抜けていけば、残された人だけでは業績に影響してくることも多いです。

次の職場を探すときには、離職率も調べてみると良いと思います。エージェントに確認すると教えてくれることもありますし、頻繁に求人が出ている会社も要注意です。

この記事を読んだ方々が、「働きやすい会社」で働けることを願っています。